12「カッコいい大人の男へ」 d-world for men’s life/土橋塾

熊本市中央区、船場(せんば)橋のすぐそばにある「d-world for men’s life」。オーナーの土橋陽一さんは自転車の大会でも活躍。髪だけでなくライフスタイルの提案も行う、男性専用の理容室です。

どこにもないような店を目指して

親子2代にわたり、この地で理容室を営む土橋さん。「父はイギリスのヴィダル・サスーンアカデミーで技術を磨き、19歳の時に開業しました。オシャレな店として知られていたようです」

福岡で修業し、東京でも研修を受け、熊本へ戻ってからは親子で店に立ちました。跡を継ぐ時に、築100年以上の建物を改装。「昔の理容室のイメージを変えたい」と、外観はオレンジ色に、店内にはイタリア製のバイクや愛用の自転車を飾り、ガレージのような空間に仕上げました。

今回の地震では外壁や屋根に被害がありましたが、建物は無事でした。ガスが使えず休業し、小学校でボランティアをしている間にも、問い合わせの電話が何件もかかってきました。「こんな時でも髪を切りたいんだ」と思い、カットだけでも対応しようと、2週間後に店を再開しました。

理容師になって20年。「どんな髪質でも対応できる自信を持てるようになりました。どこにもないような店、東京からでも来る価値のある店が目標です」と、良質の材料を揃え、気持ちのよい空間づくりを心がけています。

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自転車仲間が全国に

土橋さんのもう一つの顔は、自転車好きが集まる「土橋塾」の塾長。熊本へ戻ってからテコンドーを始め、イタリア製のバイクに乗り、スポーツクラブでは自転車のエクササイズに熱中。それぞれの場でコミュニティーができました。そんな仲間と「ママチャリレース」に出場し、優勝したことをきっかけにチームを結成。「土橋塾でいいんじゃない?」というメンバーの一言で、チーム名は「土橋塾」に決定。ロードバイクやマウンテンバイクの大会に出場しています。

自転車を通した出会いは全国に広がり、地震の後には県外の仲間が運んでくれた物資を集めて、届けたりもしました。「人のつながりを感じましたね。仲間に元気をもらいました」

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バイクで日本中を回ったこともある土橋さん。「阿蘇はどこにもないロケーションで一番です。景色がいいし、走っていて手きもちがいい。今は行けなくなったところも多いですが、実際に行った仲間たちが、走ることのできる道について情報発信しています」と話します。

店の本棚には、さまざまな趣味の本が並びます。「趣味があれば人と会うことも増え、生き生きと過ごせます。カッコいいお父さん、おじいちゃんになってほしいし、それを提唱するサロンになりたいと思います」

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「熊本はもっと元気になる」

「熊本の人たちはタフで明るい。そういう人たちと話すから、悲観的にはなっていません」と語る土橋さん。「みんな前向きで、確実に前進しています。県外の人たちが支えてくれていることも実感しています。日本に住んでいたら、災害は繰り返す。おたがいさまで、もし今度どこかで災害が起きた時には、すぐにアクションを起こせるようにしたいですね。人生観や考えが変わった人でしょうし、熊本はもっと元気になると思います」

熊本の好きなところは、「人」。「熊本は熱くておせっかいな人が多い。食べものも水もおいしい。一度外に出たことで、熊本のよさが分かりました」と話してくれました。

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◆マンツーマンの理容室

「d-world for men’s life」は男性専門の理容室。カットはもちろん、ヘッドスパも人気。カッコいい大人の男磨きの場です。

d-world for men’s life http://www.d-world-fml.com/

(2016年6月取材/文・写真 ゆうプランニング野口) ※自転車レース写真は土橋さん提供

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