19「熊本の大地でのびのびと育った、フレッシュなくだもの」吉次園

くだもの狩り、直売所、カフェ…と、楽しみが満載

熊本市北区植木町にある観光農園「吉次園(きちじえん)」。約30年前にりんご栽培からスタートし、現在は、いちご、ぶどう、みかん、梨など40~50種類のくだものを育てています。年間を通して、季節ごとのくだもの狩りを満喫することができます。

眺め_
農園からの眺め。晴れた日は、阿蘇の外輪山を望めます

2015年9月には、農園の近くに直売所とカフェをオープン。直売所には、収穫したばかりの新鮮なくだものやジャム・ジュースなどの加工品が並びます。カフェでは、その時季にしか食べられないくだものをたっぷりトッピングした季節限定ソフトクリームが好評。若い女性や子ども連れの家族を中心に人気を集めています。

カフェ_
直売所とカフェの外観
ソフトクリーム_
ぶどうソフト(450円、6~10月限定販売)。ワッフルコーンも手作り

 

 

 

 

 

 

地震直後も前を向いて進み、被災者に元気を

熊本地震が起きた4月は、いちごの収穫時期。「地震後、観光客の数はゼロに。しかし農作物は成長を待ってはくれません。毎日農園へ通ってできる限りいちごを収穫し、後に加工品に使用するために冷凍保存しました。それでも、大量のいちごを廃棄せざるを得ませんでした」と常務取締役の前田大全さんは振り返ります。

吉次園の施設は幸い被害が少なかったものの、地震直後に営業を続けるべきかどうか悩んだという前田さん。しかし、物資を運ぶトラックが大渋滞している様子を見て、「提供できるものは提供しよう」と、水やトイレがあることを知らせる看板を掲げ、営業を再開。食べ物を選べなかった状況下、「くだものが買えることを、お客さまに大変喜んでいただけました。その時季にしか味わえない生ものだからこそ価値がある。僕らは、生活の基本である〝食〟を支えているのだと、改めて実感しました」。

前田さんは、植木町の農家が出店する食のイベント「Uekiもんマルシェ」実行委員会の代表も務めています。「5月1日にマルシェを開催予定でした。中止も考えましたが、こんな時だからこそ熊本の人たちに元気を届けたい、と開催を決意。当日は、たくさんの方々が来てくださり、『このイベントのおかげで、地震後初めて外出ができました』など嬉しい言葉もいただきました。僕らもこのイベントを通して前向きになれました」。

〝街と自然のバランスの良さ〟が熊本の魅力

熊本の好きなところは、「山・海・平地・街なかがコンパクトにまとまっているところ。農業や漁業、畜産業、観光など、産業にも多様性があります」と前田さん。「今、全国各地で復興支援を掲げたイベントが開催されています。こうしたイベントをきっかけにたくさんの人たちが熊本に興味を持ち、足を運んでくれたら嬉しいですね。地震で傷ついたところも含めて、熊本の今を見てほしいです」と話してくれました。

前田さん_

◆家族や友人と一日中楽しめる観光農園

くだもの狩りはもちろん、カフェ、買い物、バーベキューなど施設が充実し、一日中楽しめます。くだものや加工品のネット販売もあり。旬のくだものはHPで確認してください。

ジャム_

 

 

 

 

吉次園  http://www.kichijien.jp/
Uekiもんマルシェ  http://ueki-monmarche.com/

(2016年10月取材/文・写真 溝尻亜由美) ※一部の写真は吉次園提供

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